小田原市で脳神経外科診療を行っております、もてぎクリニック院長の茂木です。頭痛やめまい、しびれといった症状は、日常の中で多くの方が経験されるものですが、その背後には思いがけない脳の変化が隠れている場合もあります。診療では、患者さんがお話しになった小さな気づきや不安を丁寧に伺いながら、脳神経外科として必要な検査や観察の視点を大切にしています。
特に冬の時期は、寒さによって血圧が変動しやすく、頭痛の相談が増える傾向があります。痛みのすべてが危険というわけではありませんが、「いつもと違う」と感じる頭痛の中には、注意が必要なものが含まれる可能性があります。もてぎクリニックでは、症状や経過に応じてMRI検査をはじめとした評価を行い、患者さんにとって安心につながるよう努めています。本記事では、冬に見られやすい危険な頭痛の特徴について、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと思います。
■ 冬に頭痛が増えるのはなぜか

冬は気温が下がることで血管が収縮し、血圧が変動しやすい季節です。こうした身体の変化により、頭痛がいつもより起こりやすくなることがあります。
患者さんからは、
- 「冬になると強い頭痛が増えた」
- 「これは受診すべき頭痛なのか不安」
- 「危険な頭痛の見分け方を知りたい」
といった声をよく伺います。
頭痛は非常に種類が多く、軽いものから注意が必要なものまで幅があります。その違いを、専門的な視点を交えながら整理していきます。
① 血管が収縮し、血圧が変動しやすい
寒さによって血管は縮まりやすくなります。その結果、
血圧が急に上がったり下がったりすることで頭痛が生じることがあります。
高血圧の方は変動が大きくなりやすく、冬場に頭痛が増える理由のひとつです。
② 肩や首まわりの筋肉がこわばりやすい
寒さで自然と身体に力が入り、首・肩の筋肉が固くなりやすくなります。
筋肉の緊張が強くなると、血流が滞り、
いわゆる“緊張型頭痛”が起こりやすくなることがあります。
③ 室内外の温度差による自律神経の乱れ
暖かい室内と冷えた屋外を行き来することで、自律神経が刺激を受け血圧が変動します。
この急な切り替えが負担となり、
頭痛やめまい、倦怠感が出やすくなる場合があります。
④ 水分補給が減り、軽い脱水になりやすい
冬は喉の渇きを感じにくく、水分をとる量が減りがちです。
軽度の脱水は血流の巡りに影響し、
片頭痛や緊張型頭痛が起きやすくなることがあります。
⑤ 無意識の生活リズムの乱れ
日照時間が短くなることで睡眠リズムが乱れ、
ストレスが高まりやすくなる季節でもあります。
睡眠不足や疲労は、片頭痛を誘発する要因となることがあります。
■ 冬に注意したい“危険な頭痛”とは

いわゆる「冬 頭痛 危険」と言われるタイプには、以下のような疾患が含まれることがあります。
① 脳出血
脳出血の前兆として、
- 突然の激しい頭痛
- 手足のしびれ
- 言葉が出にくい
- ふらつき
などがみられることがあります。高血圧の方は特に冬場に症状が出やすい傾向があります。
② くも膜下出血
“突然 頭痛” という言葉で検索されやすい疾患です。
一瞬の鋭い痛みや、首筋の強い張りが前触れになることがあります。
➂血管性の頭痛(血管の拡張・収縮によるもの)
冬場に特に増えるのが、**血管の変化に関連した頭痛(血管性頭痛)**です。
“危険な頭痛”というほどではない場合もありますが、注意したほうがよいケースがあります。
- ズキズキと脈を打つような痛み
- 片側または両側に起きることがある
- 寒い場所から急に暖かい場所へ移動したときに出やすい
- 冷えやストレス、睡眠不足が引き金になることがある
これらはあくまで一般的な特徴であり、症状があるからといって必ず重大な病気があるわけではありません。
それでも「気になる変化があるかどうか」に注意を向けることが大切です。
■ MRI検査で確認できること

MRIは、脳の構造や血管の状態を確認するのに有用な検査です。
MRIを行うことで、
- 出血
- 腫瘍
- 脳の炎症
などの有無を確認し、頭痛の背景にどのような要因があるのか整理する助けになります。
(MRIの診断のながれの詳細 https://motegiclinic.com/nodoc/)
■ 危険な頭痛のサイン
次のような場合は、脳神経外科での相談が早めに必要となる可能性があります。
- 突然の激しい頭痛が出た
- 今までに経験したことのない種類の痛み
- しびれ・言葉のもつれ・片側の力が入りづらい
- 頭痛とともに吐き気や意識のぼんやりがある
- 高血圧があり、冬に同じような症状が繰り返される
これらは「必ず重大な疾患がある」という意味ではありません。
ただ、脳神経外科としては“念のため確認しておきたい症状” に該当します。
■ 自宅でできる冬の頭痛対策(生活の工夫)
日常の中で頭痛予防につながるとされる方法には、次のようなものがあります。
- 首元や肩を冷やさない
- 入浴時の急な温度差に気をつける
- 水分をこまめにとる
- スマートフォンやパソコンの姿勢を見直す
- 首や肩の軽いストレッチで血流を整える
医学的治療とは異なりますが、一つひとつが負担を減らし、予防に役立つことがあります。
■ 受診の目安について
「いつもと違う頭痛」「長引く頭痛」は、専門の医療機関で確認しておくと安心です。
症状や経過を踏まえてMRI検査を含めた評価を行い、必要に応じて治療方針をご説明をうけると良いです。
無理をして我慢する必要はありません。不安が強い場合は相談することも一つの方法です。
まとめ
冬は血管が影響を受けやすい季節であり、
「冬 頭痛 危険」「脳出血 前兆」「突然 頭痛 MRI」などのキーワードに関わる症状が出ることがあります。
ほとんどの頭痛は大きな問題を伴いませんが、
“いつもと違う痛み” は、早めに確認することで安心につながります。
Q&A:冬の頭痛でよくいただくご質問
Q1. 冬になると頭痛が増えるのは普通のことですか?
A. 体が冷えると血管が収縮しやすく、頭痛が起こりやすくなることがあります。必ずしも病気とは限りませんが、「いつもと違う痛み」がある場合は確認しておくと安心です。
Q2. 脳出血の前兆となる頭痛にはどんな特徴がありますか?
A. 多くの場合、突然の強い痛みが特徴です。しびれ、言葉が出にくい、ふらつきなどが一緒に出る場合は注意が必要です。これらがあっても必ず脳出血とは限りませんが、早めの受診が勧められる症状です。
Q3. 「突然の頭痛」はすべて危険なのでしょうか?
A. 危険な疾患が隠れている可能性があるため確認したほうがよい症状です。ただし、突然の頭痛がすべて重大な病気につながるわけではありません。症状の経過や背景を踏まえて脳神経外科で評価します。
Q4. MRIを受けたほうが良いタイミングは?
A. 「いつもと違う」「痛みが強い」「神経症状がある」といった場合、脳の状態を確認する意味でMRIが有用なことがあります。もてぎクリニックでは、医師が必要と判断した際に検査を行っています。
Q5. 自宅でできる冬の頭痛予防はありますか?
A. 首元を冷やさない、急な温度差に注意する、こまめに水分をとる、姿勢を整える、などが一般的に役立つとされています。無理のない範囲で取り入れてみてください。
茂木クリニック 脳神経外科 ブログ(https://motegiclinic.com/blog/)
神奈川県小田原市蓮正寺275-3


